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納涼名選会 鈴本夏まつり 吉例夏夜噺 さん喬・権太楼 特選集 [寄席・落語会]

昨日は、久しぶりに落語に行ってきました。鈴本演芸場の、「納涼名選会 鈴本夏まつり 吉例夏夜噺」です。


今年はこれが初の落語になりました。飽きたわけではなく、ただ聞いてみたいなと思う噺家さんの落語会のチケットが取れなかったり、チケットは取ったけど当日の体調不良だったりで、行けてなかったのです。そしてブログ更新もものすごく久しぶりになります。(笑)


昨日は、昼になる頃まで落語会のことを忘れていました。出不精でめんどくさがりのわたしは、数日前から出かける事を覚えていると当日の事を考えすぎて憂鬱になり…移動中のお腹の不具合が気になるから朝ごはんは抜きにしようだとか、何を着ていこうだとか気になりすぎてそのうちおっくうになってきてしまうのだけど、昨日はそういうわけで昼まで忘れていたので、面倒くさがる暇もないうちに、出かけることになりました。


ちょうど出かける頃にはゲリラ豪雨でも発生しそうな空で、途中で夕飯代わりの神田志乃多寿司を購入して上野へついたらものすごい豪雨。でも地下鉄の出口と会場は目と鼻の先なので折りたたみ傘でも大丈夫!思っていたら、わりと足元が濡れましたね。ふだんゲリラ豪雨に遭う事がない(引きこもっているから)から、油断していました。


 

着席してすぐは暑いじゃないですか、動いてきたばかりだから。それと、ここは椅子が狭くてキツくて(お尻大きすぎ)、そういう窮屈さが手伝って汗が出て暑くて仕方なかった…汗を拭きつつお寿司を食べる準備をしていたらまもなく開幕で、開口一番がはじまりました。

賑やかに、さん光さんの「ん廻し」。

言葉の中に入ってる ん の数だけ田楽を食べても良い、という遊びをしている人たちのはなし。アンパンマンの歌一節を歌って(「勇気の鈴がリンリンリン、なんとかかんとかるんるんルーン、アンパン食パンカレーパン、ジャムバタチーズだんだんだーん」)12本田楽おくれ!だの、そういう実にバカバカしい噺。

テンポよく進んで、色物・太神楽。番傘をクルクル回してる上に鞠や升や金輪を放り上げてそれらも回しちゃったり、顎や口、おでこに乗せたバチ(棒みたいなやつ)の上に板や飾り房や茶碗を積み上げていって、糸に乗せて左右に動かしたり、咥えた扇子に土瓶を乗せてくるくるっとしたり。仙三郎社中の皆さんでした。仙三郎という師匠は70歳になるんだそう。太神楽は賑やかだし、派手だし、ただおじさんたちの喋りを聞いている合間にそういうのが挟まるからいい感じで肩の力も抜けます。

この太神楽も十数分で終わり、次々に演者が交代していきます。柳亭左龍師匠の「鈴ヶ森」

ちょっと抜作野郎が盗人の親分から、仕事に連れて行ってもらう。行き先は鈴ヶ森。物騒なところで、追い剥ぎがあるとか。そこに行って、通りかかる旅人を襲う事を教えられる。襲う際の口上などを親分から口伝えで教えてもらい、いざやってみよう!という時、お尻にタケノコが刺さってしまった。痛がりながら旅人の前へ出てみるが、見るからに強そうな人で、逆に脅されてしまう。

鈴ヶ森はタイトルは知っていたけど聞いたのは初めて?かなあ?前も聞いたことあったかな?(笑)忘れてしまった・・・!

昨日はどの演者さんも振り切っていてたくさん笑ってきました。次は、春風亭一之輔。天狗裁きであんなに笑ったの初めてかもしれません。あんなに笑える噺だったのかしら…なんて思いつつ、泣き笑いです。

昼寝中の亭主を見たら、笑ってるし楽しげな夢でも見ているんんじゃないか。そう思ったおっかぁが目を覚ました亭主に「なんの夢見ていたの?」と問うも、亭主は夢なんか見ていないと言う。そんなわけない、と引き下がらないおっかぁと、夢なんて見てない!という亭主。そのうち言い合いになる。この言い合いをきっかけにして隣家の男、大家、お奉行様、天狗様、皆が亭主の夢の話を聞きたがった。でも見ていないから!と言い張る亭主。ついには喉仏に天狗の爪が突き立てられてしまう。痛いと叫び唸る、その声を聞いて、傍らにいたおっかぁが言う。

おまえさん、どんな夢見てたの?

春風亭一之輔師匠は落語本筋以外の言葉遊びというか味付けがとっても上手で引き込まれます。テンポよく話してくれるから聴き入ってしまうのです。でも肩に力を入れなくてもよくて、気楽に、ただ笑うだけ。天狗裁きは好きな話だけど、ますます好きになりましたヽ(=´▽`=)ノ

 続けて、柳亭市馬師匠の「やぶ医者」

江戸時代は医者なんて誰でもなれたんだそうで、資格はとくになかった。世襲制でもあった。自覚と、己は医者だと名乗ることで医者になれた。で、医者を始めた男が、患者が全く来ない事をどうにかせんといかん、ということで、奉公人に患者のふりをさせ、うちは遠方からも患者が来るようなところですよ〜とアピールをし始める。

この市馬師匠は、声がとってもきれいなんですよ…コロコロと柔らかい優しい声なので、話が始まってすぐ眠くなっちゃうの。昭和歌謡曲が大好きで、独演会では、歌謡コンサートも入れるし、相撲甚句が入る話はイキイキと演られるしで、本当にいい声!だから、話半分くらいしか覚えていない…

そうしてギター漫談・ぺぺ桜井さん。ギターをポロンポロン奏でながら、ちょっと聞き取りにくい喋りを数分。ギターの音色っていいなあ…うっとりしちゃう。ウクレレ弾いてみたい、ウクレレ楽しみたい!

喬太郎師匠の「出世キャバクラ」。このはなし、初めて聞いた。キョンキョンは大好きで泣き笑いしちゃうくらい可笑しくて人気もある師匠です。

新宿にある、ちょっと冴えないキャバクラの店長は、30までにどうにかならなかったら田舎に帰ってこい、という親との約束があり、期限まであと一年をきった。店を畳んで田舎に帰る前に、東京のあちこちを見てみたいから、と、後輩に頼んで都内を案内してもらう。最後に訪れた離島で商売繁盛のきっかけをつかみ、店長の店は繁盛する、という話。

キョンキョン師匠はほんとうに上手で、笑いどころがないくらいずっと、アハハアハハ笑ってしまう。チンピラや女の子の仕草や口調、目つきなどがうまくて、楽しい。これは新作落語という部類なのだけど、昔ながらの古典落語だってキョンキョン師匠はとても楽しくて、抱腹絶倒もんです。

前半の最後は、上方落語でした。露の新治師匠。初めてでした。「摂州皿屋敷」

お菊の皿、番町皿屋敷の上方版で、新治師匠の師匠が十八番だった怪談話。

(どういう経緯か忘れたけど)小菊と若者・玄蕃(げんば)が恋に落ちた。これを知った殿から祝言の許しと、祝の品に、葵の御紋の皿10枚組をもらった。これを家宝にして、子孫を残すべく夜ごと小菊を誘うが、虚弱体質ゆえになかなか結ばれない…。そのうち、小菊の妹・小萩が姉に代わって玄蕃の酒の相手をするようになり、ついには夜の世話もするようになってしまう。月日が経ち小萩は男の子を産んだ。姉の子ということにし、自らは乳母となりこの子を育てる事になるが、小菊が塗った産着に針が残っており、これを着た赤子に傷がついてしまった。玄蕃は一家に仇成す行為だと、小菊をどうにかする作戦を練り、小萩と共に実行に移す。

謂れのない罪を着せられさんざん傷つけられ、井戸の上に括られた小菊に、小萩が引導を渡すが、死んでも死にきれない小菊は…

わたしが知っているのは、キョンキョンが演られた「お菊の皿」だけで、それは実にふざけていて、笑い話なのだけど、これは本当に怪談話でした。笑いどころは一切無くて、前半のとてもよいシメになりました。

上野に来る途中、新宿で、神田志乃多寿司を買ってきてたので、それをモグモグしながら後半に突入です。

仲入明けは奇術です。アサダ二世師匠。時間がないと言いながら、お囃子さんの事や時間割の事などを喋って、やったマジックはひとつだけ。でも、楽しい話術で、十分楽しめました。やはり奇術になると最前列か、あるいは前の方の通路側の席の人はお手伝いに、と声がかかりやすいようです。うまく風船が膨らませなかったり風船のクチが結べなかったりと、お手伝いをしたお客さんをいじりながら、見事なマジックでした。 

そうして柳家さん喬師匠の船徳。

道楽が過ぎて勘当された徳兵衛。彼は身を寄せる船宿で、船頭になる。失敗をしながらなんとか船を操れるようになったころ、先輩たちが出払ってる時に、船を出すことになってしまった。数日前に失敗をしたばかりで、通りかかる皆に、一人で大丈夫なのか、と心配される始末。これに怯える乗船客。案の定、石垣にぶつかったり竹竿を落としたり中洲に乗り上げてしまったりと散々で、お客は自力で桟橋に上がったが、徳は船上でぐったり。大丈夫か、とお客に聞かれ、船頭を雇って欲しい…

柳家さん喬師匠も、柳亭市馬師匠同様、とってもいい声で柔らかくて、とーーーっても眠くなってしまうんでございますよ…馬鹿野郎!などと少し荒い言葉を言っても、ちっともアレで、それに加えて、涼しい川風を想像していたら益々眠くなってしまってね…うまいんですよねきっと、情景を描写するのが。それであの声でしょう、涼しいんだろうなあ…って想像したら、うっとりでぐっすりです。

トリ前のお決まり・紙切りの林家正楽師匠。最近は投写機?なんていうのかな、学校の授業で使ったようなやつを使って、後ろのフスマに、切ったものを投影してくれます。またこれが素晴らしくて!線香花火、というお題では(お題を頂く前に、師匠が決めたお題をひとつ作る)、女の子が浴衣を着てしゃがみ、線香花火をぱちぱちとしているのが可愛らしいし、お客さんからの「雨宿り」には、軒下で雨宿りする着物の女性と、通りを走って家へと向かう職人さん2人が描かれていて、この職人さんは手ぬぐいを傘代わりにしてるんですよ、芸が細かいし、江戸の風情豊かに再現してくださるから楽しみです。ハサミで紙を切る、その行為がとても楽しそうなので弟子入りもしたくなるくらい。

この日のトリは、柳家権太楼師匠でした。火焔太鼓です。柳家権太楼師匠と柳家さん喬師匠はネタ出しでお二人で交互にトリを務められます。

仕入れてきた古い太鼓は売れないと女房に罵倒され、それでも売り物だから!とホコリを払っていたら、ドンドンと太鼓を慣らしてしまった。通りかかったお殿様はこれを気に入り、屋敷にもってこいと言われたため、色々な覚悟(いくらで売るとか、古い太鼓過ぎるからお殿様怒るんじゃないかとか)をして屋敷に行ったが、お殿様は怒るどころか、言い値で買う、という。結局300両で太鼓は売れ、帰宅後にこの金を女房に見せながら、大騒ぎする。この調子で、また古い鐘を買って来ようと思う、という亭主に、「鐘はダメだよ、おジャンになるから」

これは柳屋の十八番なんだそうですね。とっても賑やかでバカバカしくって、でも憎めない楽しい話でした。遠かったのでよく見えませんでしたが、きっと汗だくだったと思います。それくらい体いっぱい、声も張って、楽しかった…

 

今年初の落語で、この日はわりと年齢層が高めな感じでした。あ、だけど小さな子もいた…親子で来てたのかもしれない、いいね。

行きもだったけど、帰りも、混雑知らずでストレスなく移動が出来ました。家人がそういうの組み立てるのうまいんです。助かります。

 


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